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わたしがひとり旅をすすめる3つの理由

「わたし、ひとり旅が好きなんですよね」

と言うと、ほとんどの方は「えええ〜〜!すごい!」とびっくりします。
最近でこそひとり旅ブロガーも増えて珍しくなくなってきていますが、やはり年上の方々は「一人で旅行なんて。。何が楽しいの?」と内心思っているようです。あとすごく心配されるし。旅行はみんなで行くものっていう認識が根強すぎる。

でもわたしにとって、ひとり旅は「好き」っていう思い以上に、定期的に行かないと息絶る、っていうくらい重要なイベントです。ほんと。生死にかかわるレベル。しばらく行ってないと調子おかしくなるもんなあ。

ということで、ひとり旅をすすめる3つの理由をご紹介します!

①思い立ったらすぐ行ける

旅行というと、どうしても数ヶ月前に手配して…というイメージがあると思うのですが。実は、連休3日前に思い立って、奄美大島34日の手配をかけたことがあります。手配といっても往復の格安飛行機をおさえただけ。宿の手配は現地に着いてからでしたが、素敵な民宿に泊まることができ、大満足の4日間を過ごせました。

わたしは百貨店に勤めているがゆえに、お休みのスケジュールは変則的です。GWやお盆、年末年始といったお休みに休めない分、シーズンオフに連休をもらっています。
だからこそ、思い立ったが吉日、即旅行の予定を立てやすいというのはたしかにありますね。

でもほら、最近はもっぱら「働き方改革」。普通の土日休みの会社員も、有給をきちんと消化しないといけない風潮になっていますよね。
平日にまとまったお休みが取れるなら、出発までほんの数日しかなくたって大丈夫!平日だから安く済むし、自分の行きたいところに行ける。誰かと調整する必要もない。


荷物だって極力少なくていいんです。どこまで自分に求めるか。服なんて毎日変えなくたっていい。わたしは1泊なら下着しか持って行きませんし、2泊ならトップス変えるだけかな(女子ひとり旅の持ち物リストの話はこちら)。

大げさに準備しなきゃ!と思うから、なかなか旅行にいけないもの。パッと予約して、ささっと荷物準備して、行ってしまえばいい。

楽チンだし、お手軽。それがひとり旅です。

②気の向くままに動きまわれる

旅行ってある程度行くところの目星をつけておくと思いますが、まわっている中で、思いがけず、「うわああおいしそうなおにく!!」「あーーこの路地気になる、、」みたいな、突然の発見がありますよね。それ、全部叶えていいんですよ。食べればいいし、行ってしまえばいい。

数年前に広島の尾道に行った時のこと。たまたまレンタサイクルの文字が目に入り、なんとなくノリで借りて海沿いのサイクリングロードをひた走ったことがあります。本当に気持ちよかったので、それ以来サイクリングがすっかり趣味になり、グラベルロードバイクを買うにまで至りました。


ちなみにそのとき走ったのがサイクリストの聖地・しまなみ海道。当時はまだそこまで有名ではなかったのです、後々知名度が出てびっくりしました。そりゃ気分いいですよね。しまなみ海道は本当に絶景です。

誰かと一緒の旅行だと、ある程度予定がはっきりしているから、こんな思い付きはつい飲み込んでしまいがち。

自分の欲望を全部思うがままに叶えられる時間が、ひとり旅です。

③人との出会い

冒頭にも書きましたが、ひとり旅というと「さみしくならないの??」と、よく聞かれるのですが、これが、全然さみしくない。むしろよくしゃべり、よく食べ、よく飲むんです。

はじめてのひとり旅のことを少しご紹介します。

初日、山口県・湯田温泉に泊まりました(渋すぎるね)。いかんせん初めてのひとり旅、コツがわかっていなくて、せっかくの温泉旅館なのに素泊まりプランにしてしまったんですね。近所で食べればいいやと思ってのことでしたが、案の定、全然食べ物屋さんがありません。
どんどん真っ暗になっていくしどうしよう、と思ったときに、一軒だけ赤提灯を見つけました。さて。お腹空いたし、でもこんなところ一人で入ったことないし。

…いや、行ってみよう、旅の恥はかき捨てよ、だよね!
そう思って意を決して飛び込みました。そこには素敵なおかみさんと、常連のおじさん。ふたりからすごく怪訝そうな顔をされたけど、すぐに仲良くなれました。とてもほっとした。ごはんも、全部上品な味付けで最高においしい。さらにはおじさんと出身大学が一緒だったので、その話でも盛り上がれたりして。大満足な夕食となりました。

何のつながりもない人と、おいしいご飯とお酒で盛り上がる楽しさを、ここで初めて知りました。これ以来、旅先では基本的に宿のごはんにしないで、個人経営でいい雰囲気のお店に飛び込むことが恒例行事となりました。

何を話しているかというと、おすすめスポットを教えてもらったり、人生相談に乗ってもらったり、です。なんかもらってばっかりですね。でもわたしはそれを全てありがたく受け取って、はしゃいで、楽しくしゃべりまくって。最終的に、みんなですごく元気になって解散。最高です。

ひとりだからこそ、こういうつながりを作りやすい。複数人だと飲み屋さんで隣の人と話す確率ってぐっと下がります。別に連絡先を交換するわけじゃない、今晩限りの飲み仲間。

飲んだ話を中心に書きましたが、日中も何かと地元の方々に助けてもらったりします。道を教えてくれる人、名所の解説を突然してくる人。みかんをくれる人。傘を貸してくれる人。おかずを分けてくれる人。

単純に、人ってとても面白い。知らない人の中に飛び込むことで、あらためてそんなことを思える。

人のありがたさを思い出させてくれるのが、ひとり旅です。

さて、どこへ行きますか?

行ったことのない場所に行くことで、いろんな感性が刺激されます。活性化するというか、生存本能が発揮されるというか。なにか体内からエネルギーというかアドレナリンというか、そういう物質があふれる感じかな(雑)。

繰り返しの毎日を飛び出して、ひとり旅、行ってみましょう。

おすすめは、大阪よりも西方面。よくしゃべる、サービス精神旺盛な人が多い印象です。さらに、四国・九州はいつか住みたいと思うほど、なにを食べてもおいしい。離島もいいよね、独特の時間の流れ方とおっとりした人々に会えますよ。

遠出に踏み切れないようであれば、あえて近場で1泊っていうのも雰囲気出ます。わたしは東京住みですが、鎌倉1泊っていうのも気分が変わってすごくおすすめです。


どこに行ってもいいんです。大丈夫、誰も気にしていませんから。背中を押してほしいな、という方いたら、twitterでDMください!全力で押します!