2017年のはじめのころ、「やばい!もうすぐ27歳になってしまう!婚活するか…」と、人並みな焦りを感じていたわたしは、人生初の”婚活パーティー”に参加してみることにしたんです。
【けっこういろんなパーティーがある!】
会員サイトからパーティーの予約ができるのですが、イベントがめちゃくちゃ多いんですよ、びっくりしました!
婚活パーティーに絞っても、
“高学歴大手企業・公務員男子限定”
“公務員・消防士男子限定”
“20代限定”
など、しばりをつけているものがたくさん。
で、びっくりしたのが「趣味合コン」。
“料理合コン”
“ボルダリング合コン”
“ハイキング合コン”
“オタク合コン”
もうね、なんでもありでした。でもたしかに、そういう趣味でしぼられると、話のタネが増えるのでいいかもしれないですね!
さて、どれにしようかな…と思いつつ、まあまずはベーシックなやつにしようと思い、”25-35歳限定婚活パーティー”に参加することに。
【いよいよ参戦】
わたしが選んだパーティーは、一対一でどんどん話していく形式です。で、最後に投票して、マッチングできれば連絡先交換なりごはんなり行っておいで!というもの。
場所は都内ホテルの地下のオフィススペース。看板が出ていたので、わかりやすかったです。
近くのお手洗いに立ち寄ったら。20代前半?と思われる女子たちが、みんなめっちゃ化粧濃いかんじで武装してて…
と思ったけど、まあ一対一だから関係ないもんねと思い直し、会場へ。
会場に入った印象。「あれ?ここGABAかな?」
GABAとはマンツーマン英会話教室のことです。一時通ってました。広い一部屋のお部屋のなかが、人の背丈くらいの壁でたくさん仕切られててブース化されていました。1ブース2畳くらいで、机といす。めっちゃ狭いです(GABAは広々してましたよ)。
空いているブースに入ったら、プロフィールシートを作成します。名前、出身、現住所(都道府県)、勤め先、趣味などをざざざっと記入します。小中学校時代に流行った”プロフィール帳”みたいなものです。なつかしい…!
書いている途中で、メンズが同じブースに入ってきました。とりあえず、かるくごあいさつだけしました。
【”それでは今からパーティーをはじめます!”】
ここでルールの説明がありました。
・今からどんどんローテーションしながら、話をしてもらいます。1コマ3分。終わったら合図をするので、男性がとなりのブースへ移ってください。
・お話しするにあたって、プロフィールシートを活用してくださいね。
・もし、話し足りないと思ったら、時間内であれば連絡先交換オッケーです(いいんかい!)。そこに置いてあるメモでやりとりしてね。
・全員と話し終わった後、「アピールカード」を4人までに書けます。印象的だったこととか、話したいこととかを書いてアピールできます。係の人に渡してね、まとめて配布します。
・アピールカードをそれぞれのもとに届いたところで、いよいよマッチングタイムです。いいなと思った上位3人までを書いて提出してください。集計して発表します。
ほうほう、なるほどね…
そこそこ理解したところで、さっそくスタートです!
…
メンズ①薬剤師くまさん
ブースのとなりで黙々とプロフィールシートを書いていた彼。深緑のセーターが印象的でした。とりあえず彼の自己紹介を、あいづち打ちながら聞いていると…
「ピピピピピ」「はい!時間でーす!」
え!!終わってしもうた
薬剤師くまさんは次のブースへ消えて行きました。
メンズ②柔道系消防士
大阪出身の方で、まあよくしゃべるしゃべる。
一見楽しげな方なんですけどね、もうね、わかってますよ。
こういうタイプの人は、華奢でロングヘアーでかわいい系女子が好みであると。
だからわたしに興味があるわけではないんですよね、自分語り100%でしたし。
ということで次です。
メンズ③
…来ない!来ないぞ!
どうも欠員出ているようで、この回は誰も来ませんでした。
ぼんやりと、次を待つ。
気を取り直して。
メンズ③はんなり京都のお医者さん
THE草食男子のたたずまい。塩顔。
ああまあいいかんじかな?と思ったら。
「ちょっともう早速やけどこれ自分のLINEやから!後で連絡取り合おう!」
「今日は学会が明日からあるんで東京来てるんや〜」
「東京に来たときの友達ほしいやん」
医者がチャラいという話は、少なからず合っているのかもしれませんね。
その後ももうネタかよって感じの人(ごめんなさい向こうからしたらわたしもネタみたいな存在ですよね)が続々といらっしゃいました。
25歳以上しばりだったはずなのに22歳で大学4年生の方、
どこのホストだよって感じの金髪えりあし長めの方、
なんでもすぐ「わかる!俺も!」って言えばいいと思ってる方、
小売に勤めてる!ということでわたしの仲間だったけど超絶マイペースな(自分のプロフィールシートを話しながら書き続けてた)、ある元号の名前を持つ方。
ほんと、みなさん、どうしたの。ずっとそんな感じでした。
…
その中で唯一、話が合いそうだな〜と思えたのが、チェック君でした。
吹奏楽男子がよく着てそうなチェック柄のシャツを着ていたので、チェック君。旅行の話で意気投合して、気を使わなくても話がはずんだので、まあいいお友達にはなれるかな?と思っていたら。まさかの、マッチング成立したんです!
パーティーが終わった後、せっかくなので飲みに行くことに。
【チェック君と飲む】
さっきの話の続きとか、お仕事の話とか。パーティー会場では3分しかなかったけど、ここでは当然ゆっくり話ができました。お洋服や持ち物のセンスにぴぴっとくるものはなかったんですが(ごめんなさい)、話が合うことが大事!と思うようにしてたので、そこは目をつむってみました。
そこさえ目をつむれば、なかなかいいかなあと、思いました。
で、帰り道。
駅でお別れするときに、LINEを交換したのですが、わたしが彼のQRコードを読み込んだら、そこには。
ふむふむ!
と書かれたロゴが、アイコンに登録されていました。思いがけず、ちょっとひく。
これ、なんのマーク?と聞いたら、「これは大学時代にハマっていたゲームなんだ。やりすぎて、バグってスマホの画面がこれで埋め尽くされたことがあって、それがすごいみんなでネタになってるんだよね〜」とのこと。
なるほど。なるほど。。
なにかをぐっとこらえ、とりあえずお別れ。
【翌朝】
「昨日はありがとう!またあそびにいこうよ、いつ空いてる??」
朝一、出勤途中にそんなLINEをいただきました。ありがたいですね!
ありがたいんですが。。
どーしても、どーーしても、ふむふむ!が気になる。
LINE見るたび、ふむふむ!が目に入る。
ふむふむ!から吹き出しがでて、なんかわたしに話しかけてくれている。
ふむふむ…チェック君、あらため、ふむふむ君、、、
調べるか…
軽い気持ちで調べました。そしたら…
ボインでロリ顔なおねえさんが、体操着を着ているゲームが出てきました。
そうか。。。
さわやかな朝には見たくなかったものを見てしまい、そして正直完全にひいてしまうわたし。こういうのに理解があればよかったんでしょうけど…ちょっとそこまで心広くなくて。
既読つけちゃったけど、お返事できず。夜までずーっと考えて、正直に引いた旨伝えました。
そしたら弁明のLINEが帰ってきました。
どうやらゲームの内容がすきだったわけではなくて、友達がいなかった自分に友達ができたきっかけとなったゲームだったんだと。みんなでのめり込めて楽しかったんだと。そんなお返事をいただいて。
そうやってちゃんと説明してくれるとは、あーやっぱりふむふむ君はいい人だなと思いました。
しかし、引いてしまったものは取り返せませんでした。
ふむふむ君ごめんなさい。”他にも気になることあるなら、お返事してくれなくていいよ!”のひとことに、甘えさせてもらいました。
【教訓】
・予約の時点ではいろいろ参加者にしばりがあるパーティーが多かったけど、当日の受付で厳密に確認しているわけじゃないから、あんまり参考にならない。
・一対一で話せるといっても、ものの数分。全然話せない。
・やっぱり、見た目大事。それは、顔立ちとか身長とかではなくて、まとっている服装や持ち物、雰囲気。それらには、その人の趣向や方向性が反映される。
・LINEのアイコンは、自分をアピールする貴重な場。そこに何を設定するかで印象は大きく変わる。
・一度冷めてしまった気持ちは、もう取り戻せない。
………
以上です。わたし的には、人生の武勇伝のひとつになったので、参加してよかったと思っています。
わりと簡単に行くことはできるので、なにか人生に刺激をもたらしたい方はぜひどうぞ行ってみてください。