セミナーレポート

「旅を仕事に」ライティングセミナーに行きました

少し日が空いてしまいましたが、5月に行ってまいりました。

「旅を仕事に」
旅を魅力的に伝えるためのライティングセミナー

・つい数日前から人生2度目の世界旅行に出かけている伊佐知美さん
・TABIPPO編集長であり、WEBエンジニアでもある前田塁さん

このお二方による、とっても贅沢なトークセッションでした。

セミナーは2日に分かれており、1日目は旅を仕事にすることについてのお話し・2日目はセミナー参加者が書いたブログを添削する内容でした。

どの話も面白かったのですが、この数日経った状態でもなお自分に深く残っている話をいくつか書き出していきます。

書くことを、仕事にするのは難しい

今、ブログがストック型の財産になりうるという話はよくありますよね。旅人×ブロガー=最強説、これは結構あるようです。

とは言え一方で、文章力を上げて仕事にしていこうと思ったら、どこかの編集室に入って文章を書くほうが近道だという話がありました。
それは、発注元の意図を汲み取る文章を書くことになるから。どこまで意向に添えるか。ずばりこれこそ仕事ですよね。

趣味レベルで書くのは楽しいけれど、こうやって仕事として文章を書くのは結構大変、だそうです。書きたい!と名乗り出た人の2割も残らないとかなんとか…たしかに、大変そうだ…!

好き×得意×求めてもらえることの交差点を見つける、という表現が出てきましたが、そこにたどり着くのは、なかなか難しそうですね。

旅を仕事にするやり方とは

日本で得た仕事を持っていくか、旅をしながら自分で仕事を作るか。
仕事をタイプで分けると、この2種類に落としこまれる、ということでした。

それと。
「ライターだけでは厳しいけど、ライティングは根本になる」
伊佐さんは実際、ライティングを大元に据えつつ、コミュニティの運営や写真撮影なども行っています。執筆+撮影で仕事を受けることも多いそうで、そうすると発注元としてもいっぺんに話が済むわけですから、そりゃあ重宝しますよね。

旅を仕事にする、やっぱり憧れます…!

記事の役割を考える

旅行について書くとして。
何を伝えたいのか?目線をはっきりさせる必要があります。

・情報
・主観

どちらを届けたいのでしょうか?
旅行に行きたくさせたいのか、行きたい人の役に立ちたいのか。

”いかがでしょうか”論争

ブログを書いていて、どうしても難しいのが最後のまとめ部分。ここで、どうしても使ってしまいがちな言葉が”いかがでしょうか”。

別にダメと言いたいわけではないけれど、もっとかっこいい終わり方がある。これまでの文面で散々魅力なりを伝えてきているのだから、そこで問いかけるのではなくて、もう言い切ってしまえば良いのに…!ということでした。

たしかに、まとめの部分で”いかがでしょうか”とか、まとめの冒頭で”いかがでしたでしょうか?”とか書かれていると、なんとも言えない気持ちに襲われる感覚があります。

なんでしょう、、それまでの文章から感じる世界に入り込んでいたのに、突然書き手がででんと現れて自分が対峙する感覚というか、現実に引き戻される感というか。

これは、使わないようにひっそりと意識していたことだったので、似た感覚の話が出てちょっとうれしかったです。

(笑)論争

これ、本当に笑ってる?という、鋭すぎるツッコミです。

付けたくなる気持ちはわかる。でもそれは、書き手側の恥じらいだったり、逃げだったりしませんか?という話でした。その気持ち、読み手側には必要でしょうか?

伊佐さんは、人にまつわる話をしているときに(笑)を付けることはあるそうです。笑っている写真と共に載せることで、さらに笑っている感を出したりするとのことでした。技ですね…!

ライターが逃げるな!!

タイトルとアイキャッチはめちゃくちゃ重要!

これはいろんな所で見聞きする話のような…!それだけ、やっぱり大事なポイントということですね。
タイトルを付けるときに、気をつけるポイントの一例です。

長くならないようにすること。固有名詞(お店の名前など)がタイトルの後ろの方に来てしまうと、画面表示で見切れてしまう場合がありもったいないです。

タイトルと中身の整合性が取れているか確認を。例えば、「ヘルシー野菜」とタイトルに入っているにも関わらず、中身がお肉の話が中心になっていたら、読者の期待とは合わないものになり、最後まで読んでもらえません。

そしてアイキャッチ画像。加工しすぎる必要はないけれど、お化粧は必要。この写真がそのまま記事の印象になるため、とても大事!。良い印象を持ってもらえるように、調整して使うようにしましょう。

文章は、いかに削れるか!

基本的には、書きすぎということはないと。どこまで削っていけるか、だそうです。書きすぎですって。わたし、これは、文字数多い自覚があるので…見直します!

言い回しの長さも、自信のなさからくるもの。
ライターが逃げるな!(2回目)

文章を書くときに気をつける、細かいところ

・ですます/である調を揃える
・語尾、同じものが続かないように気をつける(〜ます、とか)
・漢字多い×改行少ない=見づらい
・ネガティブな表現はポジティブに変換(少し遠い→1時間で到着、など)
・日付を入れるなら年も入れる
・マイナーな場所紹介なら、行き方を盛り込む
・断定しても、思ったほどきつくならない

やっぱり、どんな仕事もシビアだよね

身も蓋もない感想ですが。でも結局はそういうことだと思いました。

ならば、楽しいことの方が俄然向き合う気持ちが湧いてくるはずなんですよね。

今、わたしは、文章を書くことを結構楽しんでいます。自分でもこれは意外でした。「求められているかどうか」については置き去りにしているので、それは今後の課題としたいです。

書くことを仕事にするのか?多分、わたしは、仕事のひとつにしたいと思っています。

ならば、書くしかない。周りにある、たくさんの良い文章に触れながら、わたしもそういう文章を書けるようになろう!と、あらためて決意しました。

そして。実は、旅の話を書きたいっていつも言いながら、書けていない自分がいることにも向き合いました。ずっと自覚しながらも結局書けていないんですよね。
その辺りの微妙な話を、伊佐さんに直接質問させていただきました(というか、質問するよう指名されました)。

感情が流れていってしまうこと、後々になってすごくしっくりきています。わたしの場合は、役に立とうと思わないで、感じたことをとりあえず書くことを続けていきたいと思いました。最近はnoteの文末に、小話的な感じで旅の話を添えるのが楽しいです。

自分なりのスタイルを確立するために、いろいろ模索します。

おふたりのストイックさに触れ、あらためて書くことの奥深さを感じました。
2日間にわたり、素敵な機会をくださいまして、ありがとうございました!

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