お店づくり

HOTEL SHE,OSAKA

気になった場所があって、自分がその近くまで来ているのなら、寄らない理由はない。

HOTEL SHE,OSAKA。
予想以上のくつろぎをもたらしてくれました。

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わたしの中でいま大注目の、龍崎翔子さん。
2月頭のトークイベントに参加したことを皮切りに、自力で大人の執筆パックをやってみたりと、実はちょっと龍崎さんのことを追いかけています。

そんな彼女が手がけたこのホテルは、”まさにDOPE(ドープ)な場所”という、大阪・弁天町にあります。

弁天町というと、
・海遊館にはあと数駅
・京セラドームが遠巻きに見える
・道頓堀に歩いていける距離でもない
という、要は目的がなければなかなか降り立つことのない場所です。

そこに、ただ「DOPEだから」という理由でホテルを作った、と。

大阪の人だったら、誰に聞いても”なんでそんなところに建てたん?”って思う場所です。だから、どうしてもどうしても自分の目でそのDOPEさを見てみたくなりました。

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きっと夜にかがやく街なのかな、なんて思ったので、あえて夕方の早い時間、まだ明るいうちに弁天町入りしてみることに。

どのへんがDOPEなんだろう?
そんなことを思いながら見渡す弁天町は、全部DOPEに見えてしまう不思議。
電車を降りてすぐのこのベンチさえ、この座らせ方もDOPEなのかもなって思ってしまう。


なんとなくこっち方面かな、なんて思って歩いていったら方向が全然違っていました。これも弁天町のDOPEさゆえ。


港区女子なんて最近言うけれど、ここにいるわたしも立派な港区女子、だよね?
ここは大阪市港区。


弁天町には、いろんな建物が散らばっていました。

車線がたくさんある大通り沿いには近代的なビルが並んでいるのですが、そこを一本入ると、住まいがあって、さびれた商店が立ち並んでいました。ちょっとの距離で真逆の世界が広がる、不思議な街ですね。

 
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ようやくホテルに到着。なんだかんだでよく歩きました。


エントランスから、たたずまいがやっぱり異質。

チェックインのところにいたお兄さんの感じが良すぎました。カフェのみなさんも雰囲気が素敵すぎたし、きっと良い人が集まってきているんだろうなあ。

お部屋には、全部屋にレコードが付いていました。

わたし、生まれて初めてレコードの音を聞いたのですが、音がクリアすぎないところにあたたかさを感じました。レコード、うちにも欲しい…!

お部屋があんまりにも素晴らしいので、とってもくつろぎながらテンション高くブログを書き進められました。この感覚が「CHILL」なのかもね。

何か作業をしたり、勉強したりするのに間違いなく良い環境です。

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夜、ブログを2本書き上げたところで、あらためて出歩いてみました。
日中とはまた違った建物が目に入ります。街灯って、思いがけないところにスポットライトを当ててくれているんだなあ。


そんなことを考えながら、ぼんやりとこの景色を見たときに。


ああ、ここは東京で言うところの中野新橋っぽいかもしれない、と思いました。
友人がそのあたりに住んでいます。一度遊びに行ったときに、夜、裏通りのひょんなところから新宿の高層ビルが顔を覗かせていた景色がなんとも忘れられなくて。

都会っぽいんだけど、なりきれてない感があるというか。こういう半端な場所、好きです。

この後散々ふらふらして、おいしそうな気がしたラーメン屋さんに入りました。

そしたら、そこのマスターやお客さんと仲良くなりまして、あんまり話が弾むから「他の人がもう入ってこないように」と、マスターが店を閉めてしまいました。「一見さんではまず入らない店なんだよここ」って言われて、勇気を称えられる始末。本当はお部屋に帰ってまたブログを書くつもりだったんだけど、あんまり楽しくて、飲み明かしてしまいました。

でも、それもいいよね。そういう出会いって地元じゃできないから。

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「新しい言葉や感覚は、日々若い人から生まれている」。

DOPEという言葉も、この前のイベントで知りました。
「混沌としていて、アングラなんだけれど、イケてる」ということですが、わかるような、わからないような。DEEPとは、ちょっと違うんだよね?

そう、いくらわたしが「これDOPEかなあ」なんて思ってみたりしても、DOPEっていう感覚を言葉にした世代との感覚のずれは絶対にあるんです。

こういうことが、これからもっと増えていくんだろうな。でも、それを「知らない」だけで終わらせることはしたくない。

理解しきれるかはわからないけれど、触れられるだけ触れていたい。
いつまでも感覚はみずみずしくありたいです。

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朝、1階のカフェでブログを書き進めていたら、隣に女性2人連れが座りました。言葉は標準語だから、きっと東京の人。編集関係のお仕事をされている方かな?とても洗練された印象でした。

弁天町に、弁天町にこんな雰囲気をまとった人が足を運んでいる。

すごいことです。こんなこと絶対ありえなかった。
新しい場所はこうやって生まれていくんですね。

また近いうちに泊まりに行きます。
DOPEでCHILLなひとときを、ありがとうございました。

公式ホームページはこちら。その世界観に圧倒されるはず。)