くらし

『いまさら聞けない ビットコインとブロックチェーン』

大塚雄介さん著『いまさら聞けない ビットコインとブロックチェーン』を読みました。

「仮想通貨」に強く興味を持ったのは、イケハヤさんのブログに出会ったからです。2017年の秋口は仮想通貨バブルでしたので「まだ仮想通貨持ってないの?」というタイトルでたくさんの情報を発信されていました。

とても面白く記事を読んでいたのですが、それでもやはり仮想通貨に対するハードルって高くて。

・ビットコインってなんか得体の知れないもので怪しい
・デジタルの世界ってやっぱり見えないから信用できない

そんな思いから、あれだけイケハヤさんに煽られても、自分で買ってみよう!と踏み切れないでいました。

でもでも、それでもやっぱりこれだけ世の中を騒がせているトピックだから、一度勉強してみようと思い、読んでみたのがこの本でした。

著者である大塚さんは、コインチェックという仮想通貨の取引所を運営されています(一時期ハッキング事件の被害を受けて、騒動になっていましたね)。

今となっては随分と仮想通貨熱が冷めてしまいましたが、ビットコインとブロックチェーンの基本的事項だけは押さえておいて損はないはずです。この本から学んだことを、箇条書きで記しておきます。

***

・お金とは、信用で成り立っているものである。

・ビットコインは、ブロックチェーンのもと運用されているので、今までの取引内容が全て時系列に沿って保存されており、後々修正することはできない。だからこそ、不正が起こりえないものとして、信用を得られるようになってきた。

ブロックチェーンの情報は、全世界に共有されている、オープンな情報である。どこかに拠点があるわけではない。日本銀行のように発行拠点があるわけでもない。

・ブロックチェーンとは、取引の情報を10分ごとに”ブロック”に記憶させ、それを10分前のブロックの後ろにつなぐ、というしくみ。ずっとブロックをつないできているから、一本のチェーン状になっている。ということで、ブロックチェーンという。

・ブロックに情報を記憶させるにあたっては、情報を64文字(だったかな)の暗号に置き換えている(なんとか関数というらしく、これは、解読できない)。そして、10分ごとにブロックの「承認」がなされ(世界中にいる、マイナーと呼ばれる人が実行)、ひとつのブロックができあがる。

・ブロックを前のブロックにつなぐにあたっては、「マイニング」という競争が行われている。ブロックをつなぐために「鍵」となる暗号を見つける必要があるが、それには膨大な情報処理能力を持ったパソコンや設備が必要になる(個人ではもう無理なレベル)。一番早く「鍵」を見つけられた人に、賞金としてビットコインが与えられている。

・世界各地にマイナーがいて、情報をそれぞれのパソコンが記憶している。仮に、あるマイナーが「ちょっと情報改ざんしちゃお!」って思って書き換えても、他のマイナーたちの情報と一致しないから、書き換えた情報が「承認」されることはない。

・ビットコインが何よりも優れているポイントは、海外に送金するにあたっての手数料を安く抑えられること。現状、海外に送金しようと思うと、何箇所も銀行を経由することになり(マイナーなお金だと、一旦ドルに両替することもあるみたい)、手数料があり得ないほどにかかる。

***

わたし、ビットコインはどこかの企業が作ったものだと勝手に思っていたので、この仕組みは素直に面白いと感じました。ブロックチェーンはインターネットと同じように、インフラとして普及していくという考えが多いのも、少しばかり理解しました。

ということで、いくらか仮想通貨を購入したのですが、、、

この本を読んで記事化したのは2017年12月のことで、まさにバブルの絶頂期でした。仮想通貨取引所の申請は出していたものの受理されない日々が続き(混雑のため)、やっと買えたのは2018年の1月。そうです、暴落の直前に買うという、ものすごい高値掴みをしてしまいました。暴落後も少し買い足しましたが、今は全く手を付けていません。塩漬けというやつですね。

また頃合いを見て運用してみたいものです。人間の考えることって、面白いですね。