くらし

『革命のファンファーレ 現代のお金と広告』

西野亮廣さん『革命のファンファーレ 現代のお金と広告』を読みました。

新年のスタートを、これほどまでに華々しく後押ししてくれるとは。勢いをつけたい人におすすめです。

この本を読んで、ずしんと心に残った2箇所をご紹介させてください。

ここからは、好きなことを仕事化するしか道が残されていない時代だ。

いままでなら安定した大企業に入って、安定した収入を得ることを大前提とし、収入のためになら家族や自分の時間を犠牲にして、働きまくっていた時代でした。

親世代の常識は、「お金=ストレスの対価」だ。

でももうそうじゃない。

技術がすごく進歩したから、人の手じゃなく機械や人工知能がいろいろやってくれる。むしろ、人間の方がミスをするから不確実。だから、そういう仕事は全部機械に任せよう!という世の流れができました。メガバンクだって、もう安泰な仕事ではなくなってきましたよね。

そうすると、機械にできないこと=好きなことしか仕事にならなくなっていくわけです。

で、今やもう企業に属していなくても、資金を集めることができる。
それがクラウドファンディング

西野さんは、かなりの額をクラウドファンディングで集めました。もちろん作戦がちゃんとあります。もうね、ほんとに頭良すぎる…

クラウドファンディングで、お金を集めるために必要なのは、信用です。だからこれからは、いかにまずは信用を築きあげるか。信用さえあれば、クラウドファンディングで、お金化することが可能です。

「人が時間やお金を割いて、その場に足を運ぶ動機は、いつだって『確認作業』で、つまりネタバレしているモノにしか反応していない」

西野さんの前著『魔法のコンパス』に書かれた内容を引用されていたのですが、これがもう目からうろこでした。

西野さんは、この考え方に基づいて、なんとご自身が仲間たちと頑張ってつくった絵本を無料公開しています。それもちゃんと作戦あってのこと。ほんとこの作戦はみなさんに読んでほしい。やみくもに無料にしているわけではありません。

で、今回のこの『革命のファンファーレ」も冒頭40ページを無料公開されているわけです。こちらから、どうぞ読んでみてください。

それにしてもこの「確認作業」っていう捉え方、これまでの小売業界では店頭で当たり前に行われているものだったわけですよね。本屋さんとかまさにそう。

でも、たとえECがこれからどんどん進化していっても、「確認作業」は絶対になくならない。ここはうまく活用すれば、不振な店頭販売を打破するポイントになり得る気がします。

わたしは店頭販売に夢を持ちつづけますよ。

………

西野さんのこと、わたし、勝手に”一匹狼”って思っていました。高校生の頃に西野さんのブログを読んでいた時に、「とがっているなあ」と思った印象がずっと強かったからです。

でも違った。

西野さんは、自分ひとりで考えるよりも、たくさんの仲間と考えるほうが、とてつもないことができることを知っている人でした。

勝手なイメージ抱きまくっててごめんなさい。この本を読んで、西野さん像がガラッと変わりました。本の一番最後の「おわりに」の部分でも、最後の最後でもうひと押し、ものすごい力のある言葉をくださいます。すごくパワフルです。

なにか変化をもたらしたいと思っている方、西野さんがファンファーレの前振りをしてくださいますよ。

さ、わたしも吹くぞ、ファンファーレ!