くらし

『お金2.0 新しい経済のルールと生き方』

佐藤航陽さん『お金2.0 新しい経済のルールと生き方』を読みました。
ツイッターを見ていると、みなさんこの本を読んでいるようだったので気になりまして。

で、読んでみて。
自らの知識不足がたたって、前半はなかなか読み進められませんでした…!が、後半はこれからの経済についての考え方だったので、するするといけました。そして、ぞくぞくしました。

ここからは引用もまじえながら、わたしがぐっときたポイントを箇条書きします。中にはわたしの理解の範疇を超えているので、とりあえず書き出すものも含まれています。

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・「経済とは簡単に言うと「人間が関わる活動をうまく回すための仕組み」

まずもうここから、わたしの経済に対するイメージと違っていました。
わたしの中での経済とは、「お金の動き」。まあこれも間違ってないでしょうけど、すごくうわべ。
読み進めていくうちに、お金はあくまで価値を分かりやすくするためにつくられた尺度であって、ここ100年?200年?の比較的新しい仕組みだから、今話題のビットコインをはじめとする仮想通貨がお金に取って代わってもおかしくないということがわかりました。

・「人間は生存確率を高めるために不確実性を極限までなくしたいと努力しますが、一方で不確実性が全くない世界では想像力を働かせて積極的に何かに取り組む意欲が失われてしまいます。」

・この先10年を考える上で大切なポイントは、世の中にデータがあふれたことで進んでいく「自動化」と、ネットワーク型社会に移行することで起きる「分散化」が、混ざったときに起こる「自立分散」というコンセプト。「自然界のように、絶対的な支配者や管理者がいるわけでもなく、個々の存在がバラバラに行動しているはずなのに、うまい具合にバランスを取りながら回っているシステムのこと」。

・中国の無人コンビニ。お店に入るにも電子施錠されているので、スマホで解除。アカウントはSNSにひもづいている。中でお会計もセルフでして、出てくる。お会計しないと出られない仕組み。
そしてびっくりしたのが「中国ではSNSやスマホの決済に紐付いた信用スコアが存在していて、悪事を働くとこのスコアが下がり、SNSやスマホ決済の利用が凍結される可能性がある」というシステム。

・お金にはなりにくい価値が存在していて、これからはそれらが仮想通貨や独自通貨によって変換されていく。
ツイッターのフォロワーがたくさんいて、そこで事業をクラウドファンディングすることでお金があつまる(=フォロワーの信頼や期待が現金にかわる)ことからも見えるように、資本よりも、資本になる前の価値でまわる「価値主義」が、資本主義で生じていた違和感をこれからは埋めていくだろう。
もはや時間さえも、株のような扱いにして、売り買いすることもできるかもしれない。

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ちょっと、これもう一回読まないと自分に落としこみきらないですね。

でもこれからの経済が、大きく変わっていくことだけは、はっきりと感じとりました。

そして価値主義という、あたらしい概念。
仮想通貨という目で見えないものを、目で見えない価値にひもづけていく世界なのかな。イメージできるような、できないような。おもしろそうな世界だなあということは感じました。

数冊違う本読んでから、リベンジします!
13刺激的すぎて頭の中こげてます。。