女性だったら避けては通れないのが「生理」。毎月のように必ずやって来て、とってもわずらわしいですよね。でも、生きていくために必要な事象なので、受け止めるほかありません。
わたしはずっと、生理痛は全くなかったし、生理前はちょっと眠くなる程度の症状で済んでいました。ところがある時から痛くなり始め、のたうち回るほどになってしまったのです。
バファリンのやさしさが効かなくなった
20歳を超えたあたりからでしょうか。生理の時にお腹に鈍い痛みを感じるようになりました。いつもは痛くないのに、おかしいな。そう思いながらも、当初は我慢できるレベルだったので、うまくやり過ごしていました。
当初は痛い回と痛くない回が順番に来ていましたが、だんだん痛い回ばかりになり、いつしか毎回痛くなってしまいました。その頃になるとバファリン(痛み止め)の力を借りないとちょっと厳しくて、痛くなったらすぐに飲むようにしていました。
ところが、22歳頃になると「痛くなったらすぐ飲む」では効かなくなりだしたのです。この頃になると、もうめちゃくちゃに痛くて、横になっても唸っていないと気が紛れないほど。「痛くなったら」ではなく「生理が始まった瞬間、痛くなる前に」バファリンを飲まないと、激痛を抑えられませんでした。大学の授業や部活、ご飯のお約束も、あまりの痛さにパスせざるを得ないことが何度もありました。
「なんでこんなに痛いのよ〜〜」と横になりながら、ふと、この状態ではとても社会人になれないと気付きました。就職まで残り2ヶ月というタイミング。まだ間に合う。意を決して婦人科に行ってみることにしました。
やっぱり病気になりかけだった
初めて婦人科でいろいろと診察してもらった結果、「子宮内膜症」という病気になりかけていました。激しい生理痛や、生理の時以外にもお腹が痛くなることがあり、放っておくと不妊の原因にもなりかねないそうです(因果関係ははっきりしていませんが、可能性は無くはない、というレベルです)。
※子宮内膜症についての細かい解説は、こちらのページからご覧ください。
『女性のための生理痛情報サイト おしえて生理痛』(外部リンク)
内心とっても動揺しました。でも先生は「よくあるから大丈夫、ピルで様子を見ましょう」と、明るく提案してくれました。
ピルというと、
・副作用が大変そう
・毎日飲むのが面倒そう
・用途は避妊目的だけ
という先入観があったので、まさか自分が飲むことになるとは思っていませんでした。でも、先生の説明を聞くと
・生理痛が軽減される
・ホルモンバランスが整う
・周期も整う
・結果、子宮内膜症にならずに済むかも
ということで、もうメリットしかありません。生理痛が痛くなくなるなら、毎日だってお薬飲むよ!!そう思い、ピルを飲み始めることにしました。
翌月から痛くなくなった
幸い、わたしの場合はまるで副作用(気持ち悪くなったりするそうです)がなく、翌月の生理も全く痛くありませんでした。その次も、そのまた次も、今も、痛くありません。
こんなのうそみたい。毎月あれだけのたうち回っていた時間はいったい何だったんだろう。
ピルを飲んで半年後ほどで検査をしたら、子宮内膜症につながると言われる値(CA125)がぐんと下がっていました。今も半年おきに定期検診しています。あれからもう6年ほど経ちますが、何の問題もありません。
あんまり痛いなら、早く病院へ行こう
痛い、ということは不自然なことです。「生理は痛いものだ」と当たり前に思っているかもしれませんが、思いがけず何か理由があって痛くなっている可能性があります。
生理が痛くないと、こんなに毎日快適なのか…
お腹が痛すぎて動けないくらいの生理痛に悩んでいるようでしたら、早めに病院へ行きましょう。ちゃんと診察を受けたほうが安心です。ピルを処方してもらうのか、ほかの治療で対応するのか、相談してみてくださいね。
※ちなみにピルはネットで並行輸入品を安く買えるらしいです。でも、ピルを飲むのが大事なのではなくて、自分の身体を健康にすることが大事なので、ちゃんとお医者さんの診断のもとで飲むようにしましょう。
※何か参考になればと思って、個人の経験談を書いたまでです。生理痛が激しい=子宮内膜症という訳ではありませんが、痛い人は早くお医者さんに行きましょう!