家入一真さんの『なめらかなお金がめぐる社会 あるいは、なぜあなたは小さな経済圏で生きるべき、ということ』を読みました。
イケハヤさんのブログにはまってからツイッターを始めたのですが、すぐに気になった中の一人が、家入さんでした。
当時(2017年の冬くらい)、たこ焼きを食べている画像ばかり目撃していたので、「家入さんといえばたこ焼きの方」というイメージ付けがわたしの中で勝手になされていました。
そんなたこ焼きの方ですが、いざ本を読んでみると、じんわりとやる気がわいてくるような、じんわりと強い意志というか、それをひたすらに感じます。
たぶんご本人はそれを「なめらか」という言葉にのせて、書き進められていると思います。「なめらか」という表現がこれほどまでにしっくりきたことは、今までにありません。
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心に残っていることを、箇条書きにしておきます。
・資本主義は行きすぎてしまった。これからは、「小さな経済圏」をまわす。
・クラウドファンディングの可能性。日本人は募金が好き。今までの募金はお金の使い道が見えないが、クラウドファンディングであればはっきりと見えるから、募金よりも出資しやすい。
・クラウドファンディングによって、個人規模の小さい取り組みであっても企画内容が評価されれば、資金を調達できスタートさせることができる。
・お金がなくても信用を集めることはできる。
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実は、内容がなめらかすぎてマーカーを引く間もないまま、最後まで読みきってしまいました。
今の時代は、どんな人でも、意志があって人のためになることであればアクションを起こしやすくなりました。お金がすべてではない。お金は単純に手段やツールのひとつとして、どんどんつながりあえる世界になり始めています。
大きな経済圏で成功する必要なんてない。
小さな経済圏で、自分と同じような熱量を持った人たちと一緒に何か取り組んでいくことができたら。
自分がその流れにうまく乗れる保証は今のところはまるでないけれど、じんわりと、でも力強く、背中を押していただけました。
家入さんのお人柄の良さもにじみ出ている、すてきな本です。読んでよかった!