「バズる」。ツイッターをしていれば、「2.3万いいね」などとものすごい勢いでシェアされているツイートを毎日見かけますよね。
「バズる」。経験したことはありますか? わたしはありません。いつか一度は体験してみたいなと思いつつ、かといってバズをねらいにいくこともなく、気の向くままにツイートしているのが現状です。
でもこの「バズる」という現象は、何もSNS上だけの話ではありません。人気のお店や商品、売れっ子の営業さんは、みーんな「バズって」いるんですよね。
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本屋さんでパッと目を引いたので読んでみました。
「結果にコミットする」、
「吸引力の変わらない、ただひとつの掃除機」、
「払いすぎた過払金は取り戻せます」。
「あー、あのCMね!」と一発でわかる人が多いのではないでしょうか。たしかに一時期テレビでよく見かけていましたが、頻度の多さ以上にこの言葉のキャッチ力がものすごいですよね。このフレーズだけで商材やメーカー名まで思い出せてしまうほど、人々の脳内に刷り込まれた言葉です。
こういう「キャッチコピー」をどうやって作り上げていくか、そんなスキルについて書かれたのがこの『バズる一行』という本でした。
とにかく方法論が具体例とともに列挙されていたのでイメージを掴みやすかったです。引用して紹介するのも何なので、印象に残ったキーワードを並べておきます。
- お客さんの立場で考えつくして要素を分類する
- 相対的に自分の位置を把握する
- 切り口を柔軟に
- 正直さ、誠実さ
- キャッチコピーがよりどころになる
- 新しさと、敵をつくる
冒頭にも書いたように、売れているものはみんなバズっています。結局のところ、商売だろうが文章だろうが「売りこむ」ことに変わりはないわけで、ではどういう姿勢で向き合えばいいのかさえ自分で掴むことができたら、全方位うまくいきはじめるんだろうなと思ったりしました。
そしてどの要素にも通ずるのが言葉だからこそ、言葉のトレーニングはやっぱり重要ですね。思ったこと、考えたことをきちんと表現できる力は必要です。
端的でわかりやすく、とてもいい本でした。
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