『覚悟の磨き方』

幕末を力強く駆け抜けていった吉田松陰先生の、考え方の本です。

by カエレバ

「どうやったら鎖国を守れるか」という考え方を、黒船を見た瞬間「これは、どう頑張ってもかなわない。であれば、外国に学ぶしかない」という思考に切り替えた松陰先生は、なんと単身でその船に乗り込みに行きました。

大局を見失わない柔軟な考え方と、突き動かされるような行動力。

松陰先生はこの一件で処罰されるわけですが、この行動があったからこそ、後々の明治維新へとつながっていきます。

その後さらにいろいろあり、「安政の大獄」によって処刑されてしまいました。

まだ、たったの30歳でした。

かつて松陰先生は「松下村塾」という学びの場を開いていました。そこから、後の総理大臣・伊藤博文や山縣有朋、高杉晋作といった日本史におけるキーパーソンが複数生まれることとなったのです。皆、松陰先生の教えによって、国家を担う立派な存在なりました。

そんな松陰先生の教えのエッセンスが、この本には詰まっています。

ここで構成をご紹介します。

PROLOGUE
心 MIND(エピソード41話)
士 LEADER-SHIP(エピソード36話)
志 VISION(エピソード36話)
知 WISDOM(エピソード32話)
友 FELLOW(エピソード23話)
死 SPILIT(エピソード11話)

『覚悟の磨き方』P12〜23

大きく6章に分かれていて、たくさんの短編エピソードをもとに、さまざまな切り口で先生のスタンスを感じ取れるようになっています。エピソードは1ページで完結するので、時間がなくても読み進めやすいです。なんとなく開いたページから読むのもありだと思いました。

先ほど久々に手にとってパラパラとめくってみたのですが、いまのわたしに刺さったページだけ引用しておきます。

MIND 017

感動は逃げやすい

山の小道というものは、
人が通っているうちは道ですが、
ひとたび人が通らなくなると、
すぐに草が生え、ふさがってしまうものです。
人の心も同じで、
良い話は誰もが好きだから、
すぐに影響されて「自分もがんばろう」と決意しますが、
なにも行動に移さないと、すぐに心から逃げてしまいます。
道ができるか、ふさがるかは一瞬です。
やってみましょう。
人はいつでも、いまこの瞬間から変われるのですから。

『覚悟の磨き方』p46

こんなような小話が全部で176話、詰まっています。

松陰先生の考え方はどれもこれもシンプルで、納得感が強くて、ちょっと心が痛い。きっと図星だらけだからだろうな。

これからも手元に置いておいて、折にふれて見返していきたい一冊です。

by カエレバ

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