ちきりんさんのブログを長いこと拝読しているのですが、
「どうしてそんなに考えられるの???」
と、いつもいつもそう思っています。
最近はただ読むだけではなく、自分のためにも「きっとちきりんさんはこう考えるだろう!」なんて予測してからブログを読み始めるのですが、もうね、一歩も二歩も先の落としどころが待ち構えているわけです。そこまで考えてなかった! って毎度思います、もう全然歯が立ちません。
どうやったらちきりんさんみたいに、考えを深掘りできるようになるのだろう。
そこで、ずっと気になっていたちきりんさんの本『自分のアタマで考えよう 知識にだまされない思考の技術』を、ついに読んでみることにしました。
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もっと早く買えばよかった。
ちきりんさんが、あそこまで深く考えられる理由をのぞき見ることができました。
この本には、考えを深める方法がいくつも紹介されています。
もちろん、これを読んだからといって自分にその考え方が身につくわけではありません。方法をもとに実践してみないと意味がありません。ちきりんさんのように社会問題を取り上げるのもいいですが、たとえば自分の仕事や自分自身のことといった身近な材料など、興味のある内容で練習するのもよさそうだなと思いました。
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それにしても文中で取り上げられている数々のグラフを見ていると、中学時代の公民の授業を思い出しました。「このグラフから読み取れる変化とは?」「この5年後はどういう形が予想されるか?」といった問題を解くのは楽しかった記憶があります。
でもいつしか、その楽しさは忘れてしまいました。授業を受けることが無くなって、考える機会も失われたのだと思われます。本当は、これこそ極めていくべき力だったはずなのにね。考える力。
ちきりんさんはグラフを読み解いていく力も高いし、グラフを作成する能力にも長けています。本文中のグラフにまつわる解説を読んで、情報を的確に整頓することの効果をひしひしと感じつつ、整頓するのにも考える力が必要であることを思い知りました。
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それと「思考の棚」という考え方が本の最後のほうに出てきます。
わたしはかねがね「ああ、本当に質問力がないなあ」と自分にがっかりしてきました。どうしてあの先輩は、あの同期はいい質問ができるんだろう。さぞ頭の回転が早いに違いない、そう決めつけていましたが。
どうやら質問力に頭の回転の早さはそこまで関係なさそうです。
質問は、その場でどうこう編み出せるものではなく、もっと長いスパンの蓄積の結果であると。それが「思考の棚」だという話があり、なんだかスッキリしました。
このお話しを読んで、少し自分にも希望が見えた気がします(長い道のりにはなりそうですが……)。解決策としてすごく効きそうな予感があります。
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最後に、この本の目次の章とサブタイトルを引用させていただきます(実際の目次には項まで細かく書かれています)。
目次
序)「知っている」と「考える」はまったく別モノ
プロ野球の未来について考えてみよう1)最初に考えるべきは「決めるプロセス」
会議を重ねても何も決まらないのはなぜ?2)「なぜ?」「だからなんなの?」と問うこと
合計特殊出生率が上がっても少子化は止まらないです3)あらゆる可能性を検討しよう
日本にも格安生活圏が必要では?4)縦と横に比べてみよう
戦後経済の縦横比較から見える日本が進むべき道5)判断基準はシンプルが一番
婚活女子を見習おう!6)レベルをそろえて考えよう
生活者目線で霞が関の組織図を書いてみた7)情報ではなく「フィルター」が大事
就活のための企業研究が無意味なワケ8)データはトコトン追い詰めよう
自殺の動機トップが「健康問題」ってホント?9)グラフの使い方が「思考の生産性」を左右する
階段グラフで電気料金の大幅削減に成功!終)知識は「思考の棚」に整理しよう
ちきりん『自分のアタマで考えよう 知識にだまされない思考の技術』目次
世界の大事件、NHK、BBC、CNNはこんなに違ってた
考え方を説明するにあたって用いられている題材がまたどれも興味深いですよね。すべてに関心が持てなくても、いくつかは必ず自分にヒットするはずです。小難しいトピックスでもイメージがわきやすい文章なので、するすると読みやすかったです。
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ということでこの本も手元に置いておくことに決めました。一回読んだだけではすべての考え方を自分に取り込めそうになかったので。本がくたくたになるまで読みこもうと思いました。
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これはおまけで、わたしがおすすめするちきりんさんのブログエントリーはこちらです。
他にもたくさんあるのですが、このお話しは定期的に見たいと思ってマークしておりまして、今回ご紹介するにあたって久々に読んでみました。
このエントリーは2019年の年末に書かれたもので、この頃はまだコロナの騒ぎの前です。それでもちきりんさんは変化が来ると言っていたわけですが、これ以上の変化の波がまさに今来ているんだなあと思うとゾワっとしました。
まじでアタマ使っていかないと生きていけないかも。
よかったらぜひご覧くださいね。
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